検査手法の開発
てんかん検査
Inspection tools
てんかん診断補助ツールとして、ニューロフィラメント軽鎖（NfL）の⾎清濃度は、特発性てんかん（IE）と構造的てんかん（SE）を区別する補助ツールとして⾮常に有⽤。なお、最終的な診断には他の臨床検査を併⽤し、総合的な評価が必要と考えます。
⾮侵襲的かつ簡便:
⾎液検査で測定できるため、MRIのような⾼価で侵襲的な検査に⽐べて、⼿軽かつ安全。
早期診断の⽀援:
NfL濃度測定は、てんかんの種類を早期に区別するための有⼒な⼿段であり、適切な治療計画の策定に役⽴つ。
特異性と感度:
論⽂において、NfLの特異性と感度が⾼いことが⽰されている。特に、SEを持つ⽝ではNfL濃度が有意に⾼いことが確認されており、IEとの区別に有効。
追加検査のガイド:
⾎清NfL濃度の結果に基づいて、さらに詳しい診断（例えば、MRIなど）を⾏うべきかどうかの判断材料として利⽤できます。
臨床適⽤性:
簡便で迅速に結果が得られるため、臨床現場での利⽤が容易。
＜参考文献＞
Fowler, K. M., Shinn, R. L., Rossmeisl, J. H., & Parker, R. L. (2024). Evaluation of neurofilament light chain as a biomarker in dogs with structural and idiopathic epilepsy. Journal of Veterinary Internal Medicine, 1-6. https://doi.org/10.1111/jvim.17033
Sung, J., Chae, Y., Yun, T., Koo, Y., Lee, D., Kim, H., Yang, M.-P., & Kang, B.-T. (2024). Use of neurofilament light chain to identify structural brain diseases in dogs. Journal of Veterinary Internal Medicine, 1-8. https://doi.org/10.1111/jvim.17110
